HCOC一言  
    

2002年1月後半



今月のHCOC一言


1月16日(水)


黄色いシビックとHCOC



実はですね・・・。

私は以前、ライダーでした。


プラモデル全盛期に育った私は、

周りの友人がガンプラ(ガンダムのプラモデル)に熱中する中、誰に見せるともなく、

SUZUKI GSX1100S刀のプラモデルを何個も何個も作り続けておりました。


大学に入学して真っ先に取りに行った免許は、中型二輪免許。

そしてアルバイトで必死に貯めたお金で初めて購入したバイクは、

まさにその憧れだったGSX1100S刀です。


・・・と言いたいところですが、実際に購入したバイクは、

中型二輪免許で乗れて、車検もなく、維持費も安いということで、

排気量がその4分の1にも満たない、GSX250S刀でした。





本物の刀マニアからは、

GSX1100S刀のレプリカとしてあまり良い目では見られていなかったGSX250S刀。

友人からも、刀ではなく、やれ小刀だ、やれ果物ナイフだと冷やかされました。

それでも私にとっては、やっと手に入れた憧れの宝物でした。


学校から帰っては車体をピカピカに磨き、

ドライブしては流れゆく爽快な風を愛車と共に感じ、

GSX250S刀と過ごす毎日を、この上ない幸せと共に満喫しておりました。


大切に大切に乗りながらも、関西ではめずらしく雪の積もった夜、

雪道の怖さなど知らない若くて無謀な私は、調子に乗ってアイスバーンの上を走り回り、

愛車とサヨナラすることになってしまったのです。

愛車の姿は、無常にも作りかけのプラモデルみたいになってしまいました。





二度と無謀な運転はしないと誓った1年後、

私が再びお金を貯め、購入することを決めたバイクは、

またしてもGSX250S刀でした。

今思うと、それほどまでに好きだったんですね、小刀が。


2台目の小刀に対しては、以前の反省もあり、

車体の整備だけでなく、運転にも愛車を愛する気持ちを込めるように心がけました。

再び、愛車と共に風を感じながら過ごす日々が始まりました。





東京で働いていた妹から、遊びに行くよという連絡があったのは、それから1年後でした。

よっしゃ、お兄ちゃんがこの小刀であちこちドライブに連れて行ってやろう、

と整備・洗車にいそしんでいたとき、突然後ろから声を掛けてきたのは、

皮ジャン、皮パンに身を包み、爆音を上げる大型バイクにまたがった我が妹でした。

しかもハーレーダビッドソンです。


  我が妹「お兄ちゃん、お買い物付き合って!(かわいい声)」


を期待していた私に掛けられた第一声は、


  我が妹「お兄ちゃん! 乗りなっ!(ダミ声)」


でした。


そのときに後ろに乗せられてドライブに行ったときの気持ちと言ったら、

うれしいやらなさけないやら・・・。


妹の小さかった背中が、とてつもなく大きく感じられたのは言うまでもありません。


(続く・・・)


1月17日(木)


黄色いシビックとHCOC



-----まずは(第1話)1月16日(水)の一言を-----



大学を卒業し、東京で働くようになってからは、

バイクや車を維持するのも容易ではありません。


再び私が乗り物に興味を抱くようになったのは、

それから2年後、札幌への転勤が決まったある冬のことでした。


札幌では、通勤にも使うことを踏まえ、バイクではなく自動車を購入することに決めました。

真っ先に頭に浮かんだのは、

小さな頃、SUZUKI GSX1100S刀と同じくらい憧れてプラモデルを作り続けた、

黄色いランボルギーニ カウンタックです。

そう、私の夢は、赤銀のGSX1100S刀と黄色のカウンタックに乗ることだったのです。


しかしながら、

一介のサラリーマンである私にカウンタックが購入できるわけはありません。

つーか、もはや作られてないし、売ってません。

せめて黄色い車に乗りたい!

これが車購入の第一コンセプトでした。





当時はアコードワゴンを初めとした、ワゴン系の車が大流行でした。

アコードワゴンにはちょっと手が届かなかった私、

手探りで探し始めた車は、黄色いカローラワゴンでした。

見つかるわけありません。

見つかったとしても、サイドに"○×商店"とかロゴが入っちゃってます。


そんなとき、バスでの通勤中、ふと車窓から見かけたのが、

颯爽と駆け抜ける白いワンダーシビック。

そう言えば、大学時代、私のバイク自慢に唯一耳を傾けてくれた友人が、

私と同じようにワンダーシビック自慢をしてたよなぁ・・・。

そんなにシビックっていい車なのか・・・。


バスからふと見かけた白いワンダーシビックとある想い出、

これが私の車探しの方向性を180度変えてしまったのです。


私の車購入の第一コンセプトは

黄色いシビック

ちょっとだけ具体的になりました。





探し始めて約2週間後、見つけました。

黄色いハッチバックのシビック。

EGもEKも分からなかった当時、

そのシビックがEG−6なのかEG−4なのかももちろん分かりません。

ただ覚えているのが、素人目に見ても、車体が明らかに傾いているということでした。


店員さんに問い詰めること30分、ようやく口を割りました。

事故車です。

事故車であることをずっと隠し続けていたこのお店、これ以上信頼できません。

時間の無駄です、却下です。

とってもかっこいい車だったのに、残念です。


それからもディーラーさんを含めて探しつづけること約3週間、

私の手の届く範囲では、

札幌には程度の良い中古の黄色いシビックが存在しないことを知りました。


そんなとき、ディーラーさんが「試しに乗ってごらん」と持ってきてくれたのが、

グラナダブラックパールのオートマのEG−4です。

4万キロしか走っていなくて、

前オーナーの女性が大切に乗ってくれたということで、車内も綺麗です。


私は決断しました。

これください!

ただし・・・。



黄色に塗ってくれ! そう、カーニバルイエローに!!



車体が決まると、ちょっと欲が出てきます。

すこしでもカウンタックのような憧れの車に近づけたい。

その思いが、BOMEXフルエアロの空輸を決断させました。

柿本改のマフラーの購入を決断させました。

無限もSPOONも知らない私が、少しでもカウンタックに近づけたいという思いから、

幼稚な知識で選んだパーツがその2点だったのです。

正直、無限のフロントバンパーと同じ価格でフルエアロ揃えられちゃう、

そのお手頃さにも惹かれました。


社内のみんなに自慢しました。

とうとう決まった! 黄色のシビックだ!

・・・と。


返ってくる反応は冷たいものでした。



レスキュー隊か?

ロゴは入れなくていいの?



くやしいっ!と思いながらも、自分も、黄色に全塗装されて、

BOMEXフルエアロと柿本改のマフラーに身を包んだ愛車を、

まだ実際にこの目で見たわけではない。

もしかすると、本当にレスキュー車が納車されるかもしれん・・・。


不安だ・・・不安で仕方がない・・・。





そんなとき、ディーラーさんから納車の電話が届いたのです。


(続く・・・)


1月18日(金)


黄色いシビックとHCOC



-----まずは(第1話)1月16日(水)の一言を-----
-----まずは(第2話)1月17日(木)の一言を-----



とうとう来ました。

ディーラーさんから納車のお知らせが!


期待2%、不安98%で車を取りに行きます。


ディーラーさんで車のキーを渡され、保険の話などをまず始めます。

きちんと聞かなくてはと思いつつも、

50メートルくらい離れた隣の工場に置かれているであろうMY シビックが、

気になって気になって仕方ありません。


そんな仕草に気が付いたのか、ディーラーさん、


  ディーラーさん「あ・・・ごめんなさいね・・・。まずは・・・見ますか!!」


腰が引けて歩けない私を、ディーラーさん、やさしく工場まで手を引いてくれます。





  ディーラーさん「ご注文通りの自信アリです! まきさん!」


ディーラーさん、そう叫んで工場のシャッターを豪快に開けます。


そこには、私が思い描いた以上にかっこよく綺麗に仕上げられた黄色いシビックが、

まだ見ぬ境地を楽しみにせんとばかりに静かに佇んでおりました。



















  まき「カ・・・カウンタックだ・・・。(勘違い)」





諸手続きを済ませ、あまりのうれしさに、そのままあてもないドライブに出かけます。

道行く人々全てが、テレビでしか見たことがない黄色いカウンタックに、

びっくりして振り向いているような気がしてなりません(だから勘違い)。


憧れの車を手に入れた私、ますます欲が深くなります。

もっといろいろなかっこいいシビックを見てみたい!

知識も技術も何もない私、たくさんのシビックのオーナーさん達といっぱい語り合い、

一緒に北海道中を駆け巡りたい!


HCOC北海道設立のきっかけでした。





HCOC東京さんのホームページをお借りしてメンバー募集をさせてもらって間もなく・・・。

引っかかり入会希望のメールが来ました。


この人から・・・。



伊藤さん


聞くところによると、私よりも2つもお兄さん、EG−9 FERIOのオーナーさんです。


今では大変失礼なことと思っていますが、

当時私は、FERIOはファミリーカーだというイメージを持っていました。

そしてこの伊藤さんは、私よりも2つ年上で、しかも奥さん、お子さんもいらっしゃる。

完全にファミリーカーを想像していた私は、初めての入会希望者と会うべく、

今では毎月HCOC北海道メンバーの憩いの場となっている、

環状通りのロッテ●アに車を走らせたのでした。


(続く・・・)


1月19日(土)


黄色いシビックとHCOC



-----まずは(第1話)1月16日(水)の一言を-----
-----まずは(第2話)1月17日(木)の一言を-----
-----まずは(第3話)1月18日(金)の一言を-----



ドキドキしながらロッテ●アの駐車場で待つことしばし・・・。


ファミリーカーの登場を完全に予想していた私の目の前に現れたのは、

af誌の巻頭に乗りそうな完璧な大技小技を散りばめてメイクした(山崎さんの表現引用)

今までに見たこともないかっこいいボーグシルバーのEG−9 FERIOだったのです。









  まき「ディ・・・ディアブロだ・・・。」





私は、予想だにしなかったこのスタイリッシュなFERIOの登場に、

しばし呆然と立ち尽くしました。


まばゆいばかりの赤レカロから身を乗り出した一人の男。

とても2つもお兄さんには見えない若々しい容姿のその男は、

腰が抜けて動けない私にこう呼びかけます。



  はじめましてぇー!!



ひゃっ! は・・・はじめまして・・・



ボンネットを開けてもまたビックリ!

私のシビックにはないDOHC VTECの迫力と、

そのTune-upのスマートさに、またしても開いた口がふさがりません。





立ち話もなんだということで店内に入った我々二人。

簡単に自己紹介を済ますも、外に佇むボーグシルバーが脳裏に焼き付いて、

どうしても緊張がほぐれません。


とてもじゃないが、会長として恥ずかしい質問などできない私、

彼に対する始めての質問は、


  まきお・・・お子さんはおいくつですか?


でした。


キミのシビックなど、ひと目見ただけで全て分かる・・・あえて野暮な質問はしないのだ!

そんな余裕ぶりをかもし出そうと努力するも、



  「あのマフラーすごいねー。何パイ?」

  まきパ・・・パイ?



はい、それまでです。





それにしても・・・。

こんなかっこいいシビックが、今までどこに隠れていたんだ・・・?

私は世間の広さに驚かされました。

これはスゴイ、これはスゴイぞっ!

これから何人メンバーが増えるのか知らないが、

俺のシビックなんて足元にも及ばないだろう・・・。


私は今でも、新メンバーのシビックに驚かされることは少なくなく、

毎回個性的なTune-up、Dress-upに新鮮さを感じています。


こんなかっこいい車が集まって、

いつかこのロッテ●アの駐車場を占拠するようなことになったら・・・。

店側からしてみれば迷惑この上ないに違いないなんて壮大な光景だろう・・・。



そしてそんなかっこいい車が何台も1列に並んで楽しく走れたら・・・



いつしかその夢は、少しずつ少しずつ、現実味を帯びてゆくのでした・・・。





















ちなみに・・・。

そんな頃、イギリスに留学中のハーレーダビッドソンを操る我が妹から、

久しぶりに電話がありました。



  まき「よう、妹よ! お兄ちゃんな、シビックのチーム作ったんだ! 北海道で!」

  我が妹「へぇー、実は私もハーレーのチーム作ったんだ!」

  まき!?


  我が妹「ロンドンで!」

  まき!?



妹の背中は、私を後ろに乗せてドライブに連れて行ってくれたときよりも、

遥かに大きくなっていたのは間違いありません。


1月20日(日)


HCOC一言では、HCOC北海道のいろいろなメンバーを登場させたいと思っている。


もちろん、その登場するメンバーにも肖像権、プライバシーがあるので、

写真掲載等に関しては、出来る限り、事前に了承を得るように心がけている。


ただ、唯一、ミッチーだけは例外だ。

申し訳ないとは思いつつも、許可を得たことはない。


なんでか?

ネタが多すぎるからだ。

なんと言ってもHCOC北海道の副会長だし、

会う機会も多いし、キャラも個性的だし、つい書いてしまう。


とは言え、自分の恥ずかし・・・写真が勝手に掲載されていることに関して、

不愉快な気分になっていないとも言い切れないので、

怒られたときのために言い訳を考えてみた。





  まき「ネタが多いのは仕方ないよ。仮にもHCOC副会長なんだから!」


んー、自尊心をくすぐるいい言い訳になるかもしれない。



ちょっと言い方をかえ、「にも」を抜いて、


  まき「ネタが多いのは仕方ないよ。仮HCOC副会長なんだから!」


ププッ・・・、いきなり格が下がった・・・。





こっちのほうがしっくりくるかな?


  まき「ネタが多いのは仕方ないよ。なんたって副会長なんだから!」



ちょっと言い方をかえて、


  まき「ネタが多いのは仕方ないよ。なんちゃって副会長なんだから!」


ブッ・・・ププッ・・・、もはや威厳もくそもない・・・。





はっ!

いかんいかん、なんだかんだ言ってまた茶化してしまった。

次回お会いしたときに、全面的な許可をいただこうと思う(・・・多分)


1月21日(月)


久本雅美、今田耕治が司会の「あいのり」。


遠い異国の地で、ラブワゴンに乗った男女数名が、

手を取り合いながら共同生活を営む中で、自然に愛が芽生えていく様を捉えるという、

画期的なエンドレス恋愛番組だ。


見ているこちらも、出演者の行動・言動に、

時にはほのぼのし、時にはイライラさせられる。

なかなかにおもしろい番組だ。





ただ、たまに思うんですが・・・。


ラブワゴンに乗り込むあの若者達・・・。

乗ったとたん、みんながみんな速攻で恋に落ちすぎじゃないですかね?


1月22日(火)


取れたてのじゃがいも、もぎたてのリンゴ、揚げたてのカツ、脱ぎたての・・・。



どれも少なからず興味をそそられるのは言うまでもない事実。



だが、これはどうか・・・。


掘りたて恐竜展


ある意味興味がある。


1月23日(水)


武富士のおねいさん達と一緒に踊りたいが、やっぱり金を借りないとダメですかね?


1月24日(木)



『山崎さん著』


あれはまだ私が就職したての頃、仕事で西胆振地方に住んでいたので、

週末になるとよく札幌に戻ってきていました。


その頃は、支笏湖線が走りのスポットとしてそこそこ盛り上がっていたので、

遅い時間を選んでは、夜の峠の雰囲気を感じながら帰ることもしばしばでした。


連休も過ぎて初夏の頃になると、峠攻めをして故障してる車や、

事故ってコーナーの外側に刺さっている車も多数で、走る事が目的でない私は、

止まっては助けるのを手伝ったりするのが通例になってました。



その日も普通に走っていると、路肩に一台のR32スカイラインが止まっていました。

運転手はボンネットに片手を乗せてうつむいてます。

故障でしょうか?

早速、止まって声をかけます。



  「どっか調子でも悪いの〜?」

  「あっいや、いいんです。」


  「車動くの〜?」

  「やっ、足つっちゃって!」


  「・・・(気を取り直して)湖畔の方、警察来てたから気をつけて、じゃあ。」



そう、彼はボンネットにつかまって足を伸ばしていたのでした。

〜確かに彼は調子悪かったらしい・・・足が。


1月25日(金)


今日はHCOC定期ミーティング。


そして同時に、HCOC新年会です。


年末にHCOC忘年会HCOCボーリング大会

年が明けて道東新年会HCOC新年会

そして来月はHCOCスキー&スノボー合宿・・・。


いつもはるばる遠いところから参加してくれる人、

入会以来公式イベント皆勤賞の人・・・。

ホントにみなさんには感謝してもしきれませんが、



まだまだドップリ度では負けられません!





たとえ新年会で「最近、HCOC一言のオチが弱い!」と罵られようて少し凹もうともだ。


1月26日(土)


私、スノーボードはまったく出来ないんですが・・・。


行ってきました、TOYOTA BIG AIR

場所は真駒内オープンスタジアムです。


この大会、今年で第6回を迎えまして、

13名の外国人選手、予選を勝ち抜いた3名の日本人選手、

計16名で2回のストレートジャンプを競い合います(クオリフィケーション)。


得点の高かった上位8名が、再び2回のジャンプを競い合い(ファイナル)、

その中から上位3名がスーパーファイナルに進み、

KING OF AIRの称号を掛けて戦います。


個人的には、実力はトップレベルながらも、

TBAでは今だ優勝経験がないStefan・Gimpl(ステファン・ギンプル)を応援していたのですが、

今年もスーパーファイナルまで勝ち進みながらも無念の2位。

とても残念です。





それにしても・・・。

40mもの高さのジャンプ台から空中で魅せる

Switch720(セブントゥー)、1080(テンエイティ)

などの芸術的なトリック、そして鮮やかなランディング。

もう世界のスーパーライダー達の超ハイレベルなAIRに、今だ興奮冷めやりません。


スタジアムから帰る途中、下り階段で滑り落ちて、

20cmの高さでも着地できなかった自分には、

彼らは憧れ以外のなにものでもありません。





HCOCスキー&スノボー合宿では、星道東支部長のカミナリAIRが楽しみです。


1月27日(日)


昨日のTOYOTA BIG AIRに感化されたと言うわけではありませんが・・・。


今シーズン初すべりに行ってきました。


コイケさんが札幌国際スキー場に行っているという情報をゲットし、お昼頃合流です。

コイケさんは今回で2年ぶりだというスノーボード。

私は生まれて初めて自分の板とブーツで滑るスキーです(買っちゃいました!)。



昨日の夜は眠れなくてですね。

夜な夜な部屋の中でブーツを履いて鏡の前に立ってみたり(ポーズ込み)、

新品のくせに汚れ落としで板をピカピカに磨いてみたり。


ボードとスキーの違いはあれど、

昨日のStefan・Gimpl(ステファン・ギンプル)の華麗なAIRを思い浮かべながら、

次の日の自分のAIRを想像していると、もう楽しみで楽しみで仕方ありません。





ゲレンデに出ると、さっそくゴンドラにそそくさと乗り込み、

自分の板とブーツを他の人が注目してくれることに期待です。


ゴンドラ待ちでは、自分と同じシリーズの板を抱えた人を2人発見。

き・・・キミ達! センスいいッ! センスいいぞッ!!



新品の板の感触を楽しみながら2、3本滑ったところで、突然山崎さんから携帯に着信。



  山崎「輸入車ショー行かない?」



輸入車ショーも、実に興味をそそるイベントではあるが、

残念ながらスキーに来ているため行けないことを告げる。

すまん・・・山崎さん。

俺の体はひとつしかないのだ・・・。

人気者はつらい。



  山崎「んじゃ、いいわ。」ガチャッ・・・プーップーッ。



かなり気になるすてゼリフである。





コイケさんは会社のお友達と来られていたため、

ずっと一緒に滑ったというわけではなかったが、

山の中腹でちょっとひと休み中のコイケさんを発見し、私も一緒に休憩タイム。



  コイケ「あれ? まきさん、新品の板?」

  まき「テヘ・・・分かる? 初めての自分の板とブーツでぇーす!」


  コイケ「まきさんって学生時代、『比叡山のプリンス』って呼ばれてたんだよね?」

  まき「ま・・・まぁね。」


  コイケ「『比叡山のプリンス』が今までレンタルだったの?」

  まき(ギクッ)・・・。」





誤解のないように言っておきますが・・・。










コイケさん!


あれはレンタルではなく、スポンサーと言って欲しい! スポンサーとッ!!





コイケさん、仕事忙しくてどうせココ見れないから何言っても大丈夫だろ。


1月28日(月)



『古屋さん著』


ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、去年僕は就職活動してました。


だいたい1年前くらいから着慣れないスーツを身にまとい、

「合同企業説明会」に足を運ぶ日々が続きました。


最初の「就職!? なんとかなるべ」という甘〜い考えは粉々に打ち砕かれ、

すでに「持ち駒」も底をついていた5月上旬、

インターネットの就職関連HPにて、興味深い会社が目に留まりました。

小樽に醸造所をかまえる某酒造メーカーです。


本当なら、学生の皆様と酒を酌み交わしながらじっくりとお話をしたい・・・。


んんっ、面白そうなこと書くじゃん・・・。


最初に、当社の醸造所を見学していただき、その後簡単な筆記試験を行います。


なにっ、小学校の社会見学みたいだな。

これは気になる。

それに、こっちも未成年じゃないんだから、試飲くらいできるだろ(笑)。

不純な動機でここの説明会に足を運ぶことになります。



当日、集合時間5分前に会場入りしたので、案の定、中は学生が部屋一杯に座ってます。

みんな何だか酒飲みっぽい顔してます(自分も含む)

きっと、彼らも試飲目当てに来たに違いありません。



順次説明会の内容が消化されていきます。

杜氏の

「キミ達のような優秀な人材が必要なのです」

という他でも聞いたようなありがた〜いお言葉をちょうだいし、

「ホントに俺が『優秀な人材』だったら、早いとこ内定くれよぉ」

と思ったのは言うまでもありません。



その後待ちに待った醸造所見学のお時間になりました。

醸造所の中は「こうじ」の香りで一杯でした。

この時すでに(いい意味で)こうじにノックアウトされてました。

「こうじが俺を呼んでいる!!」という状態です。

なぜか「もしかして、この会社で働くのかも・・・」という意味不明な自信を持ち、

伝統と最新技術が融合する醸造所を後にするのでした。



楽しい時間の後は、お決まりの試験です。

今回は会社側が独自に作成した筆記試験でした。

指で数えればわかるような数列や、

化学反応式(アルコールを取り上げるあたりはさすが酒造業界)といった問題をこなし、

裏をめくると論述問題がありました。




  Q・

  日本酒についてあなたの思うことを100字程度でまとめよ




う〜ん、「あなたの思うこと」かぁ・・・。

小樽まで高い電車賃をかけて来たのに、

期待していた試飲もさせてもらえず少々不機嫌気味の僕は、

決して会社を「ヨイショ」することはせずに、逆にけなしてやろうと悪知恵を働かせました。

これで試験に落ちても本望でした(ヤケクソ)。




  A・

  近年、若者の間で日本酒離れが深刻である。
  ブームになったワインや飲みやすいカクテルに人気が集まっているためである。
  今後、特に流行に敏感な若い女性の支持を得ることが、
  業界として必要不可欠である。




我ながら完璧な出来です(笑)。

これでも小学校時代に読書感想文で表彰されたことがあり、

文章を作ることに関してはちょっとだけ得意だったりします。



「チッ、試飲したかったなぁ・・・」と、最後まで文句をたれながら小樽を後にしました。



いずれ落ちるだろうと思っていたその会社ですが、予想外に次々と合格し、

6月下旬に内定の電話が来ることになるとはその頃知る由もありませんでした。





この春から僕はそこの新入社員です。

営業担当になったら皆様のところに売りに行くかもしれません。

その時はぜひ買ってくださいネ!

美味しいですよ。


1月29日(火)


CMでよく聞くフレーズ。


「となりのあの子は大塚むすめ! あいつの彼女も大塚むすめ!」

「あぁー、なんてすてぇーきなぁー! 大●美容形成外科ぁー♪」





たしか、以前は「大塚むすめ」じゃなくて「大塚美人」だったような気がするんですが・・・。



形成外科だけに・・・、

なんで"美人"が廃止されたのか、気になって朝起きれません。


1月30日(水)


ひさびさに、TVの「ニュース速報」に驚いた。


小泉首相、田中外相を更迭(こうてつ)することを決意・・・。


!?


外務省が、先のアフガン復興支援会議から、

日本のNGO(民間活動団体)2団体を締め出した問題と、

これに関連する国会混乱の責任を重くみて、その意向を固めたらしい。

しかも事務方トップである野上事務次官も同じ措置とのこと。


今までの数々の問題の際も、時にはジョークや余裕をかませつつも、

何かと田中外相を守り抜いてきた小泉首相ではあったが、

度重なる外相と官僚の対立や、国会混乱による予算審議への影響を考えると、

さすがに今回こそは、こういった処置の決断を下さざるを得なかったようだ。


国民的な人気の高い外相であっただけに、今後の国民の政治への関心や、

しいては小泉内閣の支持率に絶大な影響を及ぼすことが懸念される。

私も政治学科を卒業した一社会人として、

見逃すことは出来ない実に興味深いニュースである。





ところで・・・。















更迭(こうてつ)って何?


思ったでしょ!? 最初そう思ったでしょ!?


1月31日(木)



『川本さん著』


ビック・エアーに憧れたのは、会長だけではなかったりする・・・。


話は中学時代にさかのぼる。

その昔、エクストリームやワンメイク、ハーフパイプなどのビデオを見あさり、

エアーに憧れる日々。

次にスキーに行った時にはあのエアーを決めてやる!!

と心に誓い、某スキー場にてその日は来た。


雪質は、締まった雪の上にパウダーが適度に載っている。

最高だ!!


数本を滑り体をほぐす。

最高の雪質に適度なキッカー!

いよいよ飛ぶときが来た!

キッカーにむかい速度を上げる。

そしてキッカーからテイクオフ!

飛んだ瞬間これはいける!!(思い込み)

そしてエアーを繰り出す!!(またまた思い込み)

グラブ程度なら出来てはいたが、練習もなしにドルフィンなど出来るはずもなく、

結果はもちろん地面とお友達・・・。

雪まみれになり、膝を大破させたのは言うまでもない。


みなさん、くれぐれも無茶はしないように。(経験者談)

今年こそはワンメイクを決めてやるー!!(懲りてないらしい)



    
 

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