HCOC一言  
    

2003年2月



今月のHCOC一言


2月1日(土)2月28日(金)


最近忙しかったのだが、その理由は転職活動。


時間を作っては、会社を訪問させてもらったり、ソフトウェアショーなどを見学したりして、

色々な自分の可能性を求めて歩き回っていたのだ。





つい最近、ある会社の部長さんから「一度会ってみたい」というありがたいお言葉を頂き、

これ幸いとばかりに、

履歴書や職務経歴書、そして志望動機などを細かくメモしたカンペなどを手に、

思い切って、その会社の門を叩いてみることにした。










某日某所、某ソフトウェア会社の接客室には、

「大好きな北海道を日本のシリコンバレーにしたい!」

そんな夢を胸に潜めつつ、

お茶をすすりながら何とか緊張を抑えようとしている私がいた。





待つこと10分。

軽快な足音とともに、彼は机と椅子しかないその寂しい部屋のドアをノックした。















  ハリス「ナイスツーミーツー、まきさん。」


  まき「ナイスツーミーツー、ハリスさん。」










米国出身のタウンゼント・ハリス部長(仮名、男性)の登場である。










  ハリス「メンセツはエイゴでしますか? ニホンゴでしますか?」


  まき「今日は体調が悪いので日本語で・・・。」



  ハリス「オーゥ、アイシー、アイシー。」


  まき「・・・。」










軽快に挨拶を済ませ、

私の履歴書をジロジロと舐めるように見回しながら、

ハリス部長は次々と質問を投げかける。










  ハリス「シボウリユウは?」

  まき「はい、頚部圧迫による窒息死・・・いやいや、御社の経営理念に共感し・・・。」

  ハリス「ハハン?」



  ハリス「アナタのトクイなゲンゴは?」

  まき「はい、北海道弁・・・いやいや、JAVAやUMLを少々・・・。」

  ハリス「アーハン?」





小一時間ほど問答を繰り返し、ここまでは前日のシミュレーション通りである。

自分で言うのも嬉しいが、我ながら完璧である。

ハリス部長の頬も心なしか紅潮しているように見える。










ここで突然、傍らでその問答をメモしながら聞いていた人事部の部長(日本人)が、

メガネの淵をキラリと光らせながら、余りにもありきたりな質問を。















  人事部長「んで、あなたの長所は?」

  まき「えッ!?」










し・・・しくじったッ!

ありきたり過ぎて、全くもって考えてないッ!










  まき「えーっと・・・リーダーシップとか?










動揺の余り、答えもありきたり、しかも若者口調である










  人事部長「もう少し掘り下げて質問していいですか?」

  まき「はぁ・・・。」



  人事部長「んじゃ、短所は?」

  まき「!?」










どこをどう掘り下げたのかよく分からんが、

こうなったらままよッ!















  まき「えーっと・・・諦めが早いとこ?

  人事部長!?










く・・・口を滑らせたッ!

ソフトウェア開発者としては致命的過ぎるッ!





  人事部長「しょ・・・正直ですね・・・。」










この人事部長の裏をかく様な質問を最後に、本日の面接はこれにて終了。

結果は2、3日後にメールで連絡をいただけるということに。



ハリス部長とのやり取りはまずまずと言えるものであったが、

問題は、果たして人事部長の質問への答えがどう受け取られるかである。



彼のお言葉にもあったように、正直であると良い意味で捉えてもらえれば幸いだが、

果たして結果は如何なるものに。










期待と不安を繰り返しつつ、返事を待つこと2、3日。

ついに私のメアドに、ハリス部長からの「面接の結果のお知らせ」が届いた。






















  dear マキさま


  誠に残念ではございますが、貴意に添えぬ結果となりました。

  貴殿の今後のご活躍をお祈り申し上げます。


  your friend タウンゼント・ハリス



















  貴殿の今後のご活躍をお祈り申し上げます。



     ↑
     公家か、俺は?




















まぁ確かに、私が人事部長であっても、

諦めが早いやつなど、まず採用しない(泣)。



    
 

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